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女たちの戦争と平和資料館

송화강 2017. 7. 12. 06:31

女たちの戦争と平和資料館

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女たちの戦争と平和資料館

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女たちの戦争と平和資料館(おんなたちのせんそうとへいわしりょうかん)(wam:Women's Active Museum on war and peace)は、東京都新宿区西早稲田にある博物館。主に旧日本軍による慰安婦と、戦時下における女性への暴力をテーマとしている。



概要[編集]

フェミニスト政治運動家松井やよりが日本の従軍慰安婦問題についての責任を追及するために法廷を模した民間団体の抗議活動(民衆法廷)である女性国際戦犯法廷運動を継承するため、2005年8月に設立された政治団体[1]。設立主体はNPO法人女たちの戦争と平和人権基金」。日本キリスト教協議会からキリスト教視聴覚センター(AVACO:Audio Visual Activities Commission)のビル内を提供されている。

常設展示として女性国際戦犯法廷の概要を説明するパネルとともに、アジア各国の「慰安婦」被害に関する企画展、日本軍兵士の証言、今も世界で続く戦時性暴力に関するパネル等を展示している。展示内容はほぼ年1回変更がある。企画としては、日本の中学生を対象とした「中学生のための『慰安婦』展」などがある[2]

沿革[編集]

2008年5月3日に『フィールドワーク日本軍「慰安婦」』を出版。同著において日本軍「慰安婦」制度について「国家による組織的な性奴隷制度であった」と定義している[3]。現在は、新日本婦人の会などと協力し、国連などで日本への糾弾を行っている[4]

小泉純一郎首相在任中の2006年8月15日靖国神社への参拝をおこなったことを非難した[5]ほか、天皇制の粉砕を訴える集会[6]も開催している。

2014年、国連自由権規約委員会が日本の審査を実施するため、スイス・ジュネーブで従軍慰安婦問題で日本に対する糾弾を行うように活動した[7]

2015年12月31日、慰安婦問題日韓合意について「被害者不在のままに政治的に「妥結」した日韓両政府に対して怒りを禁じ得ない。」と抗議文を発表した。[8]

2016年8月、ユネスコの「世界の記憶」遺産に旧日本軍「慰安婦」関連資料を登録する運動において、昭和天皇の銃殺刑をイメージしたとみられる絵などを提出していることが報じられた。[9][10]

所在地・運営者・設計[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ wam アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館
  2. ^ 呉陽希 (2007年6月13日). “2日から「中学生のための『慰安婦』展”. 朝鮮新報 (朝鮮新報社). http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/05/0705j0613-00001.htm 2014年5月18日閲覧。 
  3. ^ “「従軍慰安婦は国家組織の性奴隷」日本の市民団体がガイドブック出版”. 中央日報日本語版 (JoongAng Ilbo). (2008年5月1日). http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=99471&servcode=A00§code=A00 2014年5月18日閲覧。 
  4. ^ 平野恵美子第57回国連女性の地位委員会 問われる日本政府 : 女性への暴力、日本軍「慰安婦」問題」、『女性&運動』2013年5月号、新日本婦人の会2013年3月28日、 12-15頁。
  5. ^ “「戦死した隊員、喜ばない」 在日の元特攻隊員”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2006年8月16日). http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200608150574.html 2006年8月16日閲覧。 
  6. ^ 紀元節反対!天皇制粉砕!2.11集会(東京・早稲田)[1]
  7. ^ ハンギョレ新聞 2014.07.25 23:05国連自由権規約委員会「国際社会は日本の慰安婦認識を納得できない」[2]
  8. ^ 日韓外相の政治的妥結に対するwamからの提言
  9. ^ 産経新聞 【杉田水脈のなでしこリポート(13)】[3]
  10. ^ 月刊正論 「昭和天皇=レイプ犯」などというデタラメが世界記憶遺産となる悪夢が動いている 明星大特別教授 高橋史朗 [4]

関連文献[編集]

図書[編集]

  • 『戦時性暴力をなぜ記録するのか 女性国際戦犯法廷から「女たちの戦争と平和資料館」へ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」〈Wam book 1〉、2005年12月。 - 文献あり。
  • 『松井やより全仕事 第2回特別展カタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2006年 - 年譜あり。
  • 『女性国際戦犯法廷のすべて 「慰安婦」被害と加害責任』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」〈特別展カタログ = WAM catalogue : 第1回〉、2006年 - 年表あり。
  • 『証言未来への記憶 アジア「慰安婦」証言集』1(南・北・在日コリア編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、西野瑠美子金富子 責任編集、明石書店、2006年6月。ISBN 4-7503-2320-9 - 年表あり。
  • 『置き去りにされた朝鮮人「慰安婦」 第3回特別展カタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2006年 - 年表あり。
  • 『ここまでわかった!日本軍「慰安婦」制度』 日本の戦争責任資料センター・アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、かもがわ出版、2007年12月。ISBN 978-4-7803-0139-7
  • 『フィールドワーク日本軍「慰安婦」 学び・調べ・考えよう』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、平和文化、2008年5月。ISBN 978-4-89488-039-9
  • 『ある日、日本軍がやってきた 中国・戦場での強かんと慰安所』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」〈特別展カタログ = WAM catalogue : 第6回〉、2008年 - 年表あり。
  • 『中学生のための「慰安婦」展 すべての疑問に答えます! 第5回特別展カタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2010年9月、増補改訂版。 - 会期:2007年6月2日-2008年5月25日。
  • 『女性国際戦犯法廷から10年 女たちの声が世界を変える 第8回特別展ミニカタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2010年
  • 『証言未来への記憶アジア「慰安婦」証言集』2、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、明石書店、2010年5月。ISBN 978-4-7503-3198-0
  • 『証言と沈黙 加害に向き合う元兵士たち』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」〈特別展カタログ = WAM catalogue : 第7回〉、2010年
  • 『フィリピン・立ち上がるロラたち 日本軍に踏みにじられた島々から』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」〈特別展カタログ = WAM catalogue : 第9回〉、2011年 - 会期:2011年7月2日-2012年6月17日。
  • 『東ティモール・戦争を生きぬいた女たち 日本軍とインドネシア支配の下で 第4回特別展カタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2012年、改訂版。 - 会期:2006年12月16日-2007年5月27日。
  • 『軍隊は女性を守らない 沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力 第10回特別展カタログ』 アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」、2012年12月。 - 会期:2012年6月23日-2013年6月30日。
  • アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」 編 『日本軍「慰安婦」問題すべての疑問に答えます。』 合同出版、2013年11月。ISBN 978-4-7726-1143-5 - 文献・年表あり。

記事[編集]

  • 松井やより「暴力の歴史を未来の平和へつなぐために 「女たちの戦争と平和資料館」私の構想――女性たちが過去の戦争を記憶・記録し未来の平和をつくる」、『女たちの21世紀』第33号、アジア女性資料センター2003年1月、 75-77頁。
  • 池田恵理子「追悼・松井やより 「女性国際戦犯法廷」から「女たちの戦争と平和資料館」へ」、『アソシエ』第11号、アソシエ21、 156-161頁。
  • 西野瑠美子「インパクト・レヴュー Politics & Action 暴力に立ち向かう女性たちの拠点に 「女たちの戦争と平和資料館」をみんなの手で!」、『インパクション』、インパクト出版会、 187-189頁、 ISSN 0287-2897
  • 有村順子「「女たちの戦争と平和資料館」実現に向けて」、『月刊社会教育』第48巻(第5巻) (通号 583)、国土社、2004年5月、 19-24頁、 ISSN 0287-2331
  • 西野瑠美子「「慰安婦」問題とアクティブ・ミュージアム運動――「女たちの戦争と平和資料館」を中心に」、『戦争責任研究』第46号、日本の戦争責任資料センター、2004年.冬季、 13-17頁、 ISSN 1343-7348
  • 東海林路得子「「女たちの戦争と平和資料館」オープンに寄せて――東海林路得子さんに聞く」、『福音と世界』第60巻第10号、新教出版社2005年10月、 64-67頁。
  • 池田恵理子「問わずがたり アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」を開館して」、『女性史学』第16号、女性史総合研究会、 157-159頁、 ISSN 1342-3126
  • 池田恵理子「女性国際戦犯法廷からアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」へ」、『Image & gender』、彩樹社2007年3月、 43-50頁。
  • 「母と娘が学ぶ「慰安婦」の真実――「女たちの戦争と平和資料館」を訪ねて」、『女性のひろば』、日本共産党中央委員会2007年4月、 43-49頁、 ISSN 0387-9429
  • 西野瑠美子「「慰安婦」問題をどう伝えていくか――「女たちの戦争と平和資料館」の活動を通して」、『子どもの本棚』第36巻(第8巻) (通号 466)、日本子どもの本研究会、2007年8月、 26-29頁、 ISSN 0385-0528
  • 西野瑠美子「女たちの戦争と平和資料館――「慰安婦」問題の記憶の拠点」、『婦人之友』第101巻(第8巻) (通号 1246)、婦人之友社、2007年8月、 38-40頁。
  • 福島在行「アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」から考える平和博物館の課題」、『女性・戦争・人権』、行路社2008年6月、 71-91頁。
  • 渡辺美奈「渡辺美奈さんに聞く【アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)事務局長】 「女たちの戦争と平和資料館」の五年」、『ピープルズ・プラン』第52号、ピープルズ・プラン研究所、2010年.Aut、 77-86頁。
  • 池田恵理子「日本軍「慰安婦」の記録と記憶のためのアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」」、『同時代史研究』第5号、同時代史学会、 63-70頁、 ISSN 1883-3020
  • 渡辺美奈「インタビュー 渡辺美奈さん(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)事務局長) 日本軍「慰安婦」問題に向き合って」、『アジェンダ』第38号、アジェンダ・プロジェクト、2012年.秋、 16-20頁。
  • VAWWRAC(バウラック)「橋下徹大阪市長への抗議文 「慰安婦制度は必要だった」発言の撤回を求めます!」、『情況. 第四期』第2巻第3号、情況出版、2013年.5・6、 6-8頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]